英語の前置詞とは?toやwhileなどの意味と役割をイラストで解説

英語の表現力を高めてくれる前置詞。

一般的にtoやofなどの前置詞が存在しますが、皆さんは意味や正しい使い方をご存知でしょうか?

今回は前置詞の意味から、中学英語でもよく出てくる前置詞をイラストと例文つきでご紹介します。

目次

英語の前置詞とは~役割と意味

英語の前置詞とは~役割と意味

前置詞はto、of、at、inなど様々な言葉が存在しています。

当然、それぞれに意味があり英語の表現を広げる役割を持っています。

ここからは、前置詞の役割と意味について解説していきます。

英語の前置詞は日本語の助詞に近い役割

英語で使われる前置詞は日本語で例えると、名詞をサポートする助詞のような使い方をします。」

助詞というのは、「~は」「~前」「~を」という文章を違和感なく繋げる言葉です。

英語では単語の位置が助詞の役割を担うのですが、前置詞をつけることで文章のバランスを崩さずに、より分かりやすく言葉のイメージを伝えてくれます。

英語の前置詞を覚えると文章が読みやすくなる

前置詞は多くの種類がありますが、基礎的な前置詞をしっかりと覚えれば英語の文章が格段に読みやすくなります。

また、前置詞を和訳だけでなく言葉が持つイメージで覚えると、読めるだけでなく作文や英会話でもスムーズに状況を説明できるようになります。

英語の前置詞の覚え方と気をつけること

英語の前置詞の覚え方と気をつけること

英語の前置詞の意味を解説する前に、前置詞の覚え方と覚える時に気を付けることをご紹介します。

莫大な前置詞をスムーズに記憶していくための方法を是非身に着けてください。

前置詞はイメージやイラストで覚える

前置詞は和訳で覚えるのではなく、言葉が持つイメージで覚えるようにしましょう。

どの学習においても、言葉の意味を暗記するのではなく、言葉自体を頭で理解することが大事です。

また、理解することで記憶が容易になりますので、イメージやイラストを使った学習方法は非常に効率的です。

日本語の意味だけで前置詞の意味を覚えない

例えば、ofは「~の」という意味だけで覚えると例外的な用法が出てきた場合に、~のだけでは説明がつかなくなることもあります。

英語を英語として理解するためにも、前置詞ごとの本当のイメージを覚えていきましょう。

英語の会話や文章でよく使われる前置詞の意味の解説

ここからは、中学英語をはじめ様々な英文で使用される前置詞の意味の解説を行っていきます。

toの意味とイメージ 前置詞①

toの意味とイメージ 前置詞1

toは到達と方向の意味を持つ前置詞です。

到達地点があるというイメージを持ち、目標にたどり着くことや、目標へ進んでいくという使い方をします。

日本語では「~へ」や「~に」という意味で訳されることが多いです。

toの使い方を英文で覚える

前置詞のtoを使った英文をご紹介します。

I have to go to the dentist.
(歯医者に行かないといけないんです。) 「have to go」でいかなければ行けないことを意味し、to the dentistが歯医者という目標へ行くことを表します。
I want to go out.
(出かけたい)go outが目的と考えると、外へ出ること思うなので、出かけたいという意味になります。

 

 

forの意味とイメージ 前置詞②

forの意味とイメージ 前置詞②

forは方向性を表す前置詞で、目的へ向かっている状態を表します。

あくまでも向かっている状態のため、目的の場所へは到達していないことや、途中の様子を表します。

toは目的地へ到着した意味もあり、似ている前置詞ですがイメージは待ったく異なります。

 

目的地へ到着していないので、行動が未完全な状態や目的のために行動しているというイメージがあります。

forの使い方を英文で覚える

前置詞のforを使った英文をご紹介します。

emi has been in Canada for six months.
(エミはカナダに来て半年になります。)

 

ofの意味とイメージ 前置詞③

ofの意味とイメージ 前置詞③

ofは繋がりのある分離のイメージです。

本来の場所から離れているのですが、決して繋がりがないというイメージを持ちましょう。

完全に分離していないため、所有しているという意味も含みます。

ofの使い方を英文で覚える

前置詞のofを使った英文をご紹介します。

She's a close friend of mine.
(彼女は僕の親友だ。)こちらは、所有を意味する時のofの使い方です。
The Lord of the Rings
原題だと指輪物語です。指輪という核を持ち、指輪から紡がれる道で指輪物語と言えます。ofの意味やどちらの言葉に影響するのかを忘れたら、ロードオブザリングを思い出してみましょう。

inの意味とイメージ 前置詞④

inの意味とイメージ 前置詞④

inは指定された空間の中にいるイメージです。

包まれているや囲われているというイメージの時に、前置詞のinという言葉を使用します。

 

inの使い方を英文で覚える

前置詞のinを使った英文をご紹介します。

I went for a swim in the river
(私は川で泳いできました。)前半は泳いできたという英文が来て、最後に川の中という意味でinが使われています。

atの意味とイメージ 前置詞⑤

atの意味とイメージ 前置詞⑤

atは場所や時間、状態、感情などの特定の箇所を指定する際に使用する前置詞です。

1点という限定的な意味合いではないことに注意が必要で、「at the door」というドアのことを指しており、ドアノブなのかドアの縁なのか細かい指定はありません。

1点に絞られているようで、少し範囲に余裕もあるのがatになります。

 

atの使い方を英文で覚える

前置詞のatを使った英文をご紹介します。

There's somebody at the bus stop
(バス停に誰かがいる)バス停をしていますが、バス停の右なのか、左なのかはわかりません。決してバス停にピッタリとくっついている訳ではありません。

onの意味とイメージ 前置詞⑥

onの意味とイメージ 前置詞⑥

前置詞のonのイメージは、ピタッとくっついているイメージです。

日常生活ではテーブルやイスの上には物を置いたり、座ったりするため上に置くというイメージが強いのですが、on自体には上とか下は関係ありません。対象にくっついてれば大丈夫です。

また、一緒にくっつくので継続して動き続けるようなものにonが使われると、一緒に動くというニュアンスも持ちます。

onの使い方を英文で覚える

前置詞のonを使った英文をご紹介します。

Don't sit on the floor.
(床の上に座らないで)例文の場合、日本語だと上に座らないでという意味が伝わりやすいです。実際は上にという意味はなくても、床に座るということは床の上にいることがイメージできるので、上という和訳が使用できます。

offの意味とイメージ 前置詞⑦

offの意味とイメージ 前置詞⑦

offは完全に離れているイメージを表す前置詞です。

その場所から切り離されたようなイメージなので、ofと違って所有の意味は持ちません。

turn offで電源切るという意味で使われるのは、電気やコードが分離されるイメージから来ています。

offの使い方を英文で覚える

offを使った英文をご紹介します。

We're off to the kyoto for the next two weeks!
(これから2週間、京都に行くんだ!)離れるので、行くというニュアンスでも使うことができます。
I can't wait to be off on my vacation next month.
(来月の休みが待ち遠しいです。)offとonが登場して結局どっちの状況を表すのか困惑してしまいますが、offとonのイメージがついていれば理解できます。離れたり、ついたりというイメージでどっちつかずの落ち着きのない状態をイメージしています。

sinceの意味とイメージ 前置詞⑧

sinceの意味とイメージ 前置詞8

sinceは以来、以来よりずっとというような継続のイメージを持つ前置詞です。

since mondayと使われれば月曜日からという意味になります。

sinceの使い方を英文で覚える

前置詞のsinceを使った英文をご紹介します。

since January
(1月から(継続している))1月から続いているというニュアンスの時に使用します。

intoの意味とイメージ 前置詞⑨

intoの意味とイメージ 前置詞⑨

intoはinとtoが混ざったような言葉で、空間や囲いの中に入っていくイメージを持つ前置詞です。

完全に入ってしまっている状態はinですが、中に入っていくという時にintoとして使い分けます。

目的地への到着を指すtoよりも、intoの方がたったいま入っているという感覚が強くなります。

intoの使い方を英文で覚える

前置詞のintoを使った英文をご紹介します。

これはボックスのタイトルです。
(家の中に入っていった)まさに今、入っていたというリアリティのある英文です。

outの意味とイメージ 前置詞⑩

outの意味とイメージ 前置詞⑩

outは外へ離れていくイメージを持つ前置詞です。

offとの違いは、離れていく様子があるか、分離した状態にあるかです。

 

outの方は何かしらの力で押し出されたり、外へ出るという意味を持ちます。

そのため、草木の芽が出るという意味にもoutを使って表現することができます。

outの使い方を英文で覚える

前置詞のoutを使った英文をご紹介します。

we’re out of soup.
(スープを切らしました)スープがないのではなく、なくなったという動きがあるので、切らしたと訳すことができます。

duringの意味とイメージ 前置詞⑪

duringの意味とイメージ 前置詞⑪

duringは~の間と訳される前置詞です。

事柄の間という意味はあっているのですが、duringが持っているのは間の中でも、特定のポイントを指すイメージを持ちます。

例えば、夏休みの間に遊園地へ出かけましたという文章があった場合、夏休みの間の一部の出来事を指すので、duringを使用するのが適切です。

duringの使い方を英文で覚える

前置詞のduringを使った英文をご紹介します。

I have to have my window open during the night.
(夜間は窓を開けておかないといけないんですよ。) 夜の間はという意味を表すため、duringが使われています。

fromの意味とイメージ 前置詞⑫

fromの意味とイメージ 前置詞⑫

fromはスタート地点をイメージさせる前置詞です。

とある場所から出発しており、確実にその場所へいたという意味も持ちます。

fromの使い方を英文で覚える

前置詞のfromを使った英文をご紹介します。

mari comes from Japan.
(マリは日本から来ました。) とある場所から出発という意味合いがあるので、日本から来たという風に訳せます・

byの意味とイメージ 前置詞⑬

byの意味とイメージ 前置詞⑬

byの持つイメージは、対象を中心とした周辺や近辺というイメージです。

近くにあるので、goなどの移動の文章が使われると、一緒についてくる様子から、利用や手段としての意味も持ちます。

「~のそば」と「~で」を使い分ける時は、話の中心が動きのあるものか、動きのないものかで意味を使い分けることもできます。

byの使い方を英文で覚える

前置詞のbyを使った英文をご紹介します。

The new street was opened by the Mayor.
(新しい通りは、市長によって開かれた。) mayorは市長。市長によってという表現がbyで可能です。
They said that the plumber would be here by Monday.
(月曜日までに配管工が来るとのことでした。) 来てくれるという文章があり、月曜日にbyが使用されているので、月曜日に来てくれると訳せます。

英語の前置詞の様々な用法や意味を理解しよう

今回は、英語の中でよく使用される前置詞についてご紹介しました。

英語という言葉は語源を知ることで本当の言葉の意味を理解できます。

今後もこのページでは前置詞に関する情報を追加していくので更新を逃さないで下さい。