英語学習の中でも効率が高く、同時翻訳を教える学校でも実践しているシャードインについて解説します。
- シャドーイングの正しいやり方を知りたい
- 間違ったシャドーイングの方法で変な癖をつけたくない
- 独学だけで英語ペラペラになりたい
今回はシャドーイングの正しい方法、メリットや効果などの理解を皆さんに習得していただきます。
目次
シャドーイングとは
シャドーイングとはネイティブの発音に対して、2~3秒や1語ほど遅らせて発音する練習方法です。
元の音声の影のように後を追う練習方法からシャドーイングと呼ばれています。
シャドーイングを行うことで、語彙力だけでなくネイティブのような発音やリンキングを習得することができます。
シャドーイングの効果やメリット
それでは具体的にシャドーイングを行うことで得られる効果やメリットについてご紹介します。
- 発音矯正
- スピキング力のアップ
- リスニング力のアップ
- 英語の語彙力増加
- 正しい文法を学べる
ネイティブのような英語発音が身につく
シャドーイングで得られる効果としてネイティブのような英語発音が身につくことが挙げられます。
ネイティブの音声を聞いて同じように発音することで、英語らしい音が自然と出せるようになります。
スピーキング力が上がる
シャドーイングを行うことで自然とスピーキング力も向上します。
英語は話さなければスピーキングは上達しないので、シャドーイングは英会話という面で大きな成長を促します。
リスニング力が上がり英語を聞き取りやすくなる
スピーキングだけではなく、リスニング力も上がりネイティブの英語を聞き取りやすくなります。
耳が英語のスピードに慣れますし、自分が言葉として話すことで、これまで聞き取れなかった内容をより理解できるようになります。
英語の語彙力が増える
シャドーイングを通して、様々な英文に触れる機会があります。
教科書では出てこないネイティブ特有の英語表現、単語を見かけることも多く語彙力を高めることができます。
自然と正しい文法を学べる
ネイティブの音声を教材として使用するので、シャドーイングを行っているうちに自然と正しい文法も学ぶことができます。
また、咄嗟に英語が口から出てこないという人は是非試してみてください。
シャドーイングの正しいやり方
それでは、実際にシャドーイングの正しいやり方についてご紹介します。
ただ、英語音声をなぞるだけでは意味がないので、最初から最後まで読んでみて正しい方法を理解してから取り組みましょう。
シャドーイング教材の探し方
まずは、シャドーイングに使用する音源や教材を見つけます。
自分に適したレベルの英会話表現、会話スピードのものを探す方法をご紹介します。
難しすぎる教材では効果が出にくい
シャドーイングを行う場合、自分のレベルより明らかに高い教材では効果が出にくいです。
シャドーイングはあくまでもスピーキングの練習なので、いちいち英文の意味を確認しているようでは効率は良くありません。
英単語や文法を学ぶ学習方法ではないという基準でシャドーイングの教材を探します。
自分の好きなジャンルの音声でシャドーイングを行う
シャドーイングの教材は自分の好きなジャンルの音声を使用しましょう。
プレゼンで英語を使うのであればTEDの動画を活用したり、日常的な表現を利用したいなら日常シーンの多いドラマなどの英語をシャドーイングするようにしましょう。
シャドーイング用の本
初めてシャドーイングを行う方は様々なジャンルの英文を用意した初心者向けの入門書がオススメです。
音声とスクリプト、台本付きなので手軽に始めることができます。
海外ドラマや映画も教材に使える
海外ドラマや映画も教材に使用することができ、NetFlixやYoutubeで探すのも良いです。
注意点として、SFや時代背景の古い映画やドラマは表現が古臭かったり独特なので慣れないうちはシャドーイングでは使わないようにしましょう。
ディズニーアニメもシャドーイングに向いてる
ディズニーアニメのようなネイティブが制作しているアニメもシャドーイングに向いています。
子供向けであることから、英語をゆっくりと大きな音で話してくれるので初心者にはピッタリです。
音声を聞く
シャドーイングの教材が準備できたら、英語の音声を聞きます。
慣れないうちは直ぐに英語を話すのではなく、まず音声をしっかりと聞いてみましょう。
音声を聞いたら、いよいよシャドーイングの開始です。
影を追うようにスピーキング
影を追うように自分も同じように英語を話します。
音声の1~2秒遅れ、もしくは1~2単語遅れて英語を口に出します。
聞いている音声の表現、スピード、イントネーションなど全てを真似する気持ちでスピーキングしてください。
自信がない時はスクリプトを読む
シャドーイングではスクリプトは読まず、音声を聞きながら英語を口に出します。
しかし、自信がなければスクリプトや台本を準備して、単語や文法を確認しながら練習しても大丈夫です。
基本は音声だけを追うようにして話す
慣れてきたらスクリプトは使用せず、音声だけを追うようにして話しましょう。
英文を読んでしまうと文章から英語の内容を理解しまうため、リスニングの練習としての効率が悪くなってしまいます。
元の音声に似せるように話す
シャドーイングでは聞いているネイティブの音声の表現やスピード似せて話すことが大事です。
ただ棒読みで話すだけでは駄目なので、モノマネを意識してシャドーイングを行いましょう。
映像があるなら表情やジェスチャーも真似する
もしも映像付きの英語音声を聞いているなら、表情やジェスチャーも真似します。
ネイティブは体を使って表現しようとしますから、シャドーイングを通して英語の表現の幅を増やしましょう。
シャドーイングで効果が出ない人
最後にシャドーイングをやっても効果が出ない人の特徴をご紹介します。
うっかりと効果の出ない練習方法をやってしまうこともあるので、これから紹介することに気をつけて見ましょう。
- 音声の確認に時間を取りすぎている
- 音声の確認に時間がかかっている
- ただ繰り返すことだけを意識しすぎている
- 基本的な英単語や文法を理解できていない
- 英語特有のアクセントが聞き取れない
音声の確認に時間がかかっている
音声を聞いてから上手く話すことができず、何度も確認に時間をかけることは良くありません。
教材のレベルを下げるか、スピードを遅くしてからシャドーイングを行いましょう。
ただ繰り返すことだけを意識しすぎている
シャドーイングではただひたすら練習すれば良い訳ではありません。
自分の声とネイティブの声を頭の中で比較しながら、小さな違いを発見して矯正していきます。
ただ真似ではなく、自分の英語発音を矯正させると思って取り組んでみてください。
基本的な英単語や文法を理解できていない
完璧でなくても良いので英単語や文法はある程度理解した上でシャドーイングに取り組みましょう。
英単語や文法を理解できていないと、スピーキングやリスニングとは関係ない部分で時間をかけてしまうのでシャドーイング以外の学習も必要です。
英語特有のアクセントが聞き取れない
英語には特有のアクセントやリンキングがあります。
また、音によっては性格には発音しないスペルも部分的にあるので、聞き取れない場合はスクリプトも確認しながらシャドーイングを行います。
シャドーイング用の音声が早すぎる
音声が速すぎる場合はスピードと0.5倍速や0.75倍速にしてシャドーイングを行います。
ネイティブのスピード話すよりも、ネイティブの発音やリズムを真似することが重要なので慣れるまでは再生速度を落としても問題ありません。
シャドーイングのスピードが速すぎると、口が回らなくなってしまう点にも注意が必要です。
シャドーイングと同じような英語学習方法
それでは最後にシャドーイングと同じような英語学習方法についてご紹介します。
似てはいますがそれぞれ学習効果は異なるので自分に合った方法を試してみましょう。
リピーティング
リピーティングは英語の音声を全て聞いてから、同じように英語を話します。
自分の音声を録音するとより効果的で、録音した音声と元のネイティブの音声を確認しながら少しずつ発音やリズム、イントネーションを矯正していきます。
オーバーラッピング
オーバーラッピングは英語の音声と全く同じタイミングで話す英語の勉強方法です。
被せるように声を出すため、スクリプトや台本を読みながら練習を行います。
シャドーイングはスクリプトは利用しないので、実際にどちらもやってみて自分に向いている勉強方法を試してみましょう。
シャドーイング以外の英語学習方法ならがっちゃんの英語むら
今回はシャドーイングのやり方から、効果を出す方法までご紹介します。
英語の勉強方法は他にもたくさんあるので、早く英語を覚えたいという方はがっちゃんの英語むらの他の記事も参考にしてみてください。
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