英語のリスニングを鍛えることのできるディクテーションという勉強方法を皆さんはご存知でしょうか？
- ネイティブの英語をもっと聞き取れるようになりたい
- 英語のリエゾンもしっかりと聞き取れるようになりたい
勉強方法に効果的なディクテーションですが、ただやり続ければ効果が出るという訳ではありません。
今回はディクテーションのやり方までしっかりと解説します。
目次
ディクテーションとは
ディクテーションとは、実際の英語の音声を聞き取り、聞き取った内容をノートに書き写していくという方法です。
リスニングに集中し、自分が正確に聞き取れたかもスペルとして確認できるので聞く力を伸ばすことができます。
英語学習においても非常に効率的な勉強方法でリスニングが苦手な人は是非取り入れたい学習です。
ディクテーションをやっても意味ないのか
しかし、ディクテーションを行っても意味がないという意見もあります。
当然、ただ英語を聞き取って文字を書き写すだけでは意味や効果は薄く、正しいやり方でディクテーションを行わなければ意味はありません。
正しい方法もこの記事を通して皆さんにしっかりと習得していただきます。
ディクテーションの効果
それでは、最初にディクテーションの効果についてご紹介します。
ディクテーションはシンプルな学習方法ですが得られる効果はとても多いです。
自分の英語の苦手分野がわかる
ディクテーションを行うことで自分の英語の苦手分野を見つけることができます。
単純に英語を聞き取ることが苦手なのか、そもそも知っている英単語が少ないなどの弱点を見つけることができます。
ただのリスニング学習と侮ってはいけません。
リスニング力が向上する
最も効果を感じるのはリスニング力の向上です。
何度も英文を聞いていくうちの、ネイティブの様々な英語内容を聞き取ることができるようになります。
聞き取ることができると意味が理解でき英会話にも役立ちます。
英語の発音やアクセントを学べる
英語特有の発音やアクセントは、本場の英語を何度も聞かなければ身に付きません。
何度もネイティブの英語を聞き取るため、直感的に英語の話し方を身に着けることができます。
正しい文法を理解できる
ディクテーションは自分で文章を書くので、自然と正しい英文法を身に着けることもできます。
ただ聞き取るだけではなく、読解力の向上の効果もあります。
新しい英単語を覚えられる
ディクテーションの教材にもよりますが、これまでに知らなかった英単語を覚えることもできます。
知らない英単語が多いと逆に聞き取ることは難しいので、教材選びにもコツがあることをこの時点では覚えておいてください。
ディクテーションのやり方
それでは、ディクテーションのやり方についてご紹介します。
正しいやり方で行わないと効果を得られなかったり意味がないので気を付けてください。
ディクテーションの入力方法
まずは、ディクテーションで聞き取った英語を何で書き留めるかです。
ペンで実際に書く方法とタイピングで入力する方法があります。
ノートとペンを使って記録する
昔ながらのノートとペンを使って聞き取った英語を記録する方法です。
ノートに英文が溜まっていくと達成感もありますし、英語学習継続においても効果的です。
デメリットは書き写す時間と修正に時間がかかる点なので、入力が面倒という方はスマホやパソコンが良いです。
スマホやパソコンで入力する
スマホやパソコンでディクテーションを行うのも効果的です。
英語をテストではなく、実用的に扱うために学びたいのならノートに書き写すよりも効果的です。
入力時間もノートに書き写すより短く効率的な方法ですし、実際にペンで英語を書くことはテストくらいと少ないと思います。
ディクテーション用の音源を用意する
続いて、ディクテーション用の音源を用意をします。
ディクテーションにおいて音源探しも重要で自分に合ったレベルの英語の音声を探すようにしましょう。
この後、レベルに合わせたオススメのディクテーション音源もご紹介します。
答え合わせするためのスクリプトがあるものを選ぶ
ディクテーションでは英語を聞き取った後に答え合わせを行うため、答え合わせ用のスクリプト、台本が必要となります。
スクリプトがないと自分が聞き取った音声が正確なのかどうかがわからないので必ず準備しましょう。
ディクテーション用の本を購入する
最も簡単なのはディクテーション用の本を購入することです。
様々なカテゴリの英語音声、スクリプトにも解説がついておりリスニングだけでなく文法の勉強にもなります。
ディクテーションの本の中で評価の高い下記を教材として使ってみてください。
ドラマや映画をディクテーションの教材にする
ドラマや英語もディクテーションの教材になります。
Netflixやアマゾンプライムなど英語音声、英語字幕に変更できるので内容を楽しみながらディクテーションが可能です。
ただし、本の教材と比べると答え合わせや繰り返し聞くのに手間がかかるので学習効率は悪くなります。
音声を聴いて文章を書いていく
ディクテーションの教材を決めたら、実際に音声を聞いて文章を書いていきます。
理想は一度聞いて全て書ききれることですが、最初のうちは何度も繰り返し聞いて書きとるようにしましょう。
聞き取る音声を短くしすぎない
ディクテーションで聞き取る音声は短くなりすぎないようにしましょう。
ディクテーション専用の教材であれば、レベルに応じた適度な長さが準備されていますが、ドラマやテレビだと短すぎたり長すぎたりするので、自分で丁度よい長さを見つけなければいけません。
聞き取れた部分のみ書き出す
最初に音声を聞き取ったら、まずは最後まで聞き取れた部分のみを書いてみます。
例えば、I saw her waiting for a bus(私は彼女がバスを待っているのを見ました)という英語を聞いた時に、
I saw her 〇〇ing for a 〇〇と聞き取れた部分のみ書き出します。
丸の記号は聞き取れなかった部分で、この後何度も音声を聞いて埋めていきます。
巻き戻して聞き取れない部分を聞き直す
先ほど聞き取れない部分がありましたので、巻き戻してもう一度音声を聞きます。
何度も音声を聞いていると段々とスピードにも慣れてきて、正しい英語を聞き取ることができます。
聞き取れたら先ほどの文章を修正して、I saw her waiting for a busを完成させます。
聞き直しても単語がわからなければ答え合わせ
何度リスニングをし直してっも聞き取れない場合も当然ありますので、その時はディクテーションを終了して答え合わせを行います。
自分が正確に英語を聞き取れたのかを確認しリスニング力を伸ばして行きます。
量をなるべく多くこなす
ディクテーションで大事なのは一つの音声を何百回と聞きこんで正しい英語を聞き取るのではなく、量をたくさんこなすことです。
何度もネイティブの英語を聞くことで耳を鳴らしてリスニング力を鍛えます。
間違った効果の出ないディクテーションのやり方
それでは、ディクテーションの間違った効果の出ないやり方についてもご紹介します。
もしあなたが既にディクテーションを試していて、これから行う方法をやっているのであれば修正するようにしてください。
知らない単語が多すぎる音声を使用はしない
まずは、ディクテーションの教材の選び方が間違っていないかどうかです。
多くの英単語も一緒に覚えたいからという理由で、難しすぎる内容のディクテーションを行うと英語を聞き取る以前に、英単語の意味がわからず、そもそも何を言っているのかがわからない時があります。
ディクテーションの教材を選ぶコツは、自分の知らない単語の出現率が2割程度に収まるものにしましょう。
内容がわからなくても直ぐに答え合わせしない
ディクテーションを行って内容が聞き取れないからと言ってすぐに答え合わせはしないようにしましょう。
わからない音声も最低10回は聞くようにするのが効果の出るディクテーションの秘訣です。
ディクテーションで見つけた苦手分野の勉強法
ディクテーションではあなたが苦手とする英語の分野を発見することができます。
- 知らない英単語が多い
- 文法を理解できていない
- 上手く英語が聞き取れない
これらの苦手分野の勉強方法もご紹介します。
知らない英単語が多い場合
知らない英単語が多いという方はディクテーションの教材のレベルを下げるか、多読という勉強方法を行った方が良いです。
英語において英単語を知っているから知らないかは重要な要素なので、英単語のインプットは欠かせません。
正しい英語の文法の覚え方
英語の文法を理解できていない場合は、中学レベルの英文は理解しておくべきです。
ディクテーションをやりながら学ぶこともできますが、文法の基礎知識を勉強しておくとさらに効果的なディクテーションになります。
リスニングが苦手な場合はスピードを落とす
聞き取ることが苦手という方は、無理にネイティブのスピードに合わせる必要はありません。
最初は再生速度を落としてゆっくりでも良いので少ない回数で英語を聞き取れるようになりましょう。
ディクテーション以外の学習方法を知りたい方はがっちゃんの英語むらまで
今回はディクテーションの効果ややり方についてご紹介しました。
ノートと教材があれば簡単に行える効果的な学習方法なので是非試してみてください。
がっちゃんの英語むらでは英語学習における効率的な方法を数多くご紹介しているので、英語を第二言語として習得したいという方は是非他の記事も参考にしてください。
