英語学習に最適と言われる英文多読をご存知でしょうか?
その名の通り、英語の本や文章を多く読み、たくさんの英語に触れて英語力を上げる方法です。
この方法の最大の利点は、英語脳に切り替えることができることで、今後の英語習得に大いに役立ちます。
それでは、英語多読のメリットや方法について詳しく解説します。
英語の多読が良い理由は英語に慣れること
英語の多読が英語習得に良い理由は、多くの英語に触れることで、英語に慣れることができるからです。
英語に慣れることで英語脳を作り、日本語のように見ただけで言葉のイメージを思い浮かべられるようになります。
英語を読む機会を増やせる
多読では、英語の本や絵本を多く読むことになるため、必然的に英文を読む回数を増やせます。
1週間の英会話に通うだけでは練習量が足りないと言われており、英語多読を行うことで触れ合う頻度を増やすことができます。
多読で英語の苦手意識をなくせる
英語多読の良さは、英語を読んだときの苦手意識を徐々になくすことができます。
もし、英語や英文を読んで身構えてしまう方がいましたら、それは英語自体に苦手意識を持っていると言えます。
簡単な英文の多読を通して読めるという体験をすることで、英語への苦手意識も減っていきます。
重要な単語はしっかりと覚えられる
英語多読の良さは英単語を暗記できるという効果もあるからです。
多読する場合、重要な英単語は何度も英文内に現れます。
英単語習得で最も効率の良い暗記方法は、何度もその単語に出くわすことです。
物語を読むだけで重要な英単語必ず何度も出てくるので、自然と覚えることができます。
英会話と英文の両方を覚えられる
英語の多読の最大のメリットは、英会話と英文の両方を習得できる点にあります。
登場人物が喋る日常会話のようなフレーズから、状況説明のような英文まで覚えることができます。
読み切った時の達成感が英語を続けるきっかけになる
英語のような言語習得は1週間や1か月ではできません。
英語を第二言語とするためには、継続的に英語を勉強し続ける必要がどうしてもあります。
多読の場合、英語の本を読み切るという小さな達成感を味わうことができ、他の学習方法と比べると非常に継続させやすいです。
英語多読で気をつけるべきこと
英語の本や絵本を多く読むのが多読の方法ですが、英語多読を行う前に気を付けなければいけないこともあります。
ここからは、どのようなことに気を付けて多読をすれば良いのかご説明します。
自分に合ったレベルの本から読み始める
英語で多読を行う場合、いきなり難しい本から挑戦するのではなく、自分に合ったレベルの本から読み始めましょう。
本や絵本の中に出てくる英単語の8割を、辞書なしで理解できるくらいの本を選ぶようにしましょう。
そのため、初心者の方が英語を習得する場合は絵本から読み始めるのをオススメしています。
一度だけでなく何度も読む
多読というとたくさんの本や絵本を読んだ方が良いのですが、一度読んだ本は2回、3回と繰り返し読むことも大事です。
やはり、1回目と2回目だと読みやすさも違ってきますし、新しい観点を見つけることもでき、英語の奥深さを理解することができます。
ただし、英語学習を継続していくことも大切なので、何度も繰り返し読むのはつまらないという人は、1回きりでも構いません。
わからない単語は飛ばさない
英語の本や絵本の中にはどうしても、意味がわからない英単語が出てきます。
もしも、意味のわからない英単語が出てきたら飛ばさないようにしてください。
しっかりと意味を調べながら読んでいきましょう。
英文の意味は完全に理解しなくても良い
英単語は理解できるけど、英文を通して読むと意味がよくわからない文章に出くわすことがあります。
この場合、よほど物語の核心部分でもない限り読み飛ばして構いません。
もしも、重要な英文だったり、よく使われるフレーズの場合は、必ず別のシーンや本でも出てきます。
そのため、読み飛ばしてもいずれ習得できてしまうのが英語多読の素晴らしいところでもあります。
英語多読の始め方とコツ
ここからは、実際に英語の多読の始め方と英語学習を捗らせるコツにをご紹介します。
どんな学習方法でも間違ったやり方だと効果が下がるので、正しい多読を行いましょう。
最初は絵本レベルから多読を始める
自分に合ったレベルから始めると言いましたが、英語初心者や初級者レベルの方は絵本から読むことをオススメしています。
絵本が多読に効果的な理由は
- 英語と絵を見て、日本語を訳さない読み方ができる
- 簡単な英単語が多く、初心者の方でも知らない単語が少ない
の2つです。
英語の絵本は馬鹿にできないほど効果的です。この後、どのようにしてたくさんの絵本を手に入れるのかもご紹介します。
わからない英単語は辞書を引いて調べる
本を読んでいて意味の分からない英単語が出てきたら辞書で調べてください。
わからない英単語を放っておいても、わからないままなので意味は調べなければいけません。
名詞や動詞は調べると語彙力が上がる
英語多読の中で名詞や動詞といった文章の重要な部分の意味が分からない時は積極的に意味を調べることで、英語の語彙力が自然と上がってきます。
時間がない場合、名詞と動詞だけでも意味を調べるようにしましょう。
単語を調べても無理に暗記する必要はない
英単語を調べる場合、一度調べた英単語を暗記するような時間の使い方必要ありません。
また同じ単語に遭遇して、また意味がわからなかったとしても調べ直せば良いのです。
英単語を定着させる上で大事なのは、英単語と出会う頻度です。何度も何度も繰り返していくうちに自然と意味が覚えられます。
多読の目標は難しい本を読むのではなく英語に触れ合うこと
多読はつい難しい本を読むことを目標にしてしまいますが、簡単な英文であれば普段からたくさんの英語に触れあうためです。
辞書を引かないと数日かかる本を読むよりも、自分のレベルに合った易しい本を何冊も読んだ方が良いです。
1日の隙間時間を使えるアプリでの多読はオススメ
英語の多読を行うのであれば、スマホアプリでの多読をオススメしています。
隙間時間にサッと読むことができることと、アプリによっては英単語をタップするだけで単語の意味を簡単に調べることができるからです。
多読におすすめの英語の本やアプリ
それでは、最後に多読におすすめの英語の本やアプリについてご紹介します。
多読に興味はあるけど、どうすれば多くの本を手に入れられるのか知りたいという方はご参考ください。
ストーリーが複数入った易しい英語の多読本
実は、英語多読用の本というのも多く販売されており、昔話や短いショートストーリーを一冊にまとめた本もあります。
初めて多読に挑戦してみたいという方は、こちらを参考にしてみてください。
Kindle Unlimitedで多くの英語本を読む
ペーパーブックも良いのですが、先ほどもご紹介した通り隙間時間で読めるスマホでの多読が一番継続しやすいです。
私自身も使用しているKindleUnlimitedは本が読み放題のアマゾンのサービスで、洋書も多く公開されており多読に最適です。
また、わからない単語はアプリ内で調べることができるので、辞書を引く時間も削ることができる優れものです。
英語多読の継続で語彙力や文法力を伸ばそう
今回は、英語多読の効果や継続の方法についてご紹介しました。
英語は言語ですから、触れ合う回数が多いほど習得も早くなります。
英会話を毎日できる環境であれば良いのですが、難しいならば英語の多読という身近な手段を試してみてください。
1か月続けるだけで英語に対する抵抗感がだいぶ和らぐはずです。